番組表で振り返る、2010年TVアニメ

はじめに

阿良々木暦は、神谷さんしか考えられなかった。時期が『絶望先生』と同じだから悩みはしたんです。ただ、映像として残ったときにはオンエア時期は関係ないですから。』(オトナアニメVol.13より抜粋)

これは、同時期に同じ監督が同じ制作スタジオで同じ主演声優を起用した作品(『化物語』と『【懺】・さよなら絶望先生』共に2009夏クール放送、監督:新房昭之、制作:シャフト、主演:神谷浩史)をオンエアすることについての見解を新房昭之監督が語った言葉です。
確かに、作品がパッケージとなって店頭やレンタル棚に並んだ後に索引として機能するのは、せいぜい制作された年くらいで、どの「時期」に、どの「局」で「何時」に、どんな「並び」で放送されたかなんてことは、個人の思い出は別として、作品自体には大した影響を残さないでしょう。


1年を振り返る方法は様々あるでしょうが、ここでは「番組表」に特化して2010年のTVアニメを振り返ることにします。レコーダーの発達や公式配信の充実もあって、番組表を気にしない人も少なくないかもしれません。ただ、偶然と必然が混ざり合って出来た番組表から1年を振り返ってみるのも悪くないような気がします。それは「今」しか出来ないことでしょうから。





※保存先にオリジナルサイズ有り。デカいです。
これが今回使う番組表です。

  • 関東キー局と、私が視聴できるU局(MX、tvk、(テレ玉))で構成
  • 朝やゴールデン、夕方(日5除く)は含まない
  • BS・CSまで手を広げてしまうとあまりにも膨大になるのと、枠の性質(再放送・遅れ放送etc)もあって面倒くさいので除外(「ハミュッツ=メセタに謝れ」)
  • 最速にこだわりはなく「MXで見(録)ればいいか」のノリなので、精度はキー局>MX>tvkテレ玉の順で落ちてるはず(作った順でもあるので飽きてきてるし)
  • あくまでこれは、私的簡易版の番組表。私の見ていない番組(『スパロボOG』等)や、特殊な枠(刀語ギャグマンガサンレッド、アイルー村等)は入っていないので注意

枠で振り返る、2010年TVアニメ

ノイタミナ」「アニメノチカラ」「日5」「木曜TBS」「日曜テレ東スタチャ枠」「火曜日テレVap枠」「MX E!TV」等々、局・メーカー主導の違いはあれど枠として認知されているものは多いでしょう。
ここでは、同じ局の同じ時間帯に放送されたものは全て枠として扱い、2010年TVアニメを振り返ります。

  • エントリー条件:同局、同一時間帯で3本以上放送。内2本は新作であること。
放送枠
01 ソラノヲト ナイトレイド オカルト学院 ざくろ TX「アニメノチカラ」+α
02   裏僕 裏僕 えむえむっ! MX(冬:まりほり再)、tvkテレ玉
03 ダンパイア 一騎当千XX オオカミさん 百花繚乱 MX、tvkテレ玉
04 クェイサー クェイサー あそびにいくヨ! 俺妹 テレ玉
05 クェイサー クェイサー HOTD 俺妹 tvk
06 君に届け RAINBOW RAINBOW 君に届け NTV
07   迷い猫 ぬら孫 ぬら孫 MX
08   薄桜鬼 HOTD もっとToLoveる MX
09 のだめ 四畳半   海月姫 CX「ノイタミナ
10   さらい屋 屍鬼 屍鬼 CX「ノイタミナ
11 ひだまり☆☆☆ おお振り・夏 アマガミ アマガミ TBS
12 おおかみかくし メイド様 メイド様 それ町 TBS
13 キルミン+ テガミバチ 伝勇伝 伝勇伝 TX
14   真・恋姫無双2 ストパン2 ヨスガノソラ MX
15 デュラララ!! デュラララ!! 黒執事2 咎狗の血 TBS
16 超電磁砲 うしろの大魔王 カンパネラ 禁書目録2 MX、テレ玉
17 超電磁砲 うしろの大魔王 あそびにいくヨ! 禁書目録2 tvk
18   薄桜鬼 生徒会役員共 薄桜鬼2 tvk(冬:まりほり再)、テレ玉
19 おまもりひまり   ストパン2 パンスト tvk
20 鋼FA 鋼FA BASARA弐 タクト TBS
21   セキレイ セキレイPE 俺妹 MX
22 はなまる 荒川   荒川2 TX
23 ケロロ ケロロ ケロロ ケロロ TX

多いよバカっ!
途中まではちゃんと正式名称で書いてましたが、挫折しました。
話題の作品だったであろう『Angel Beats!』や『けいおん!!』『探偵オペラ ミルキィホームズ』がエントリーすら出来ない。これがこの企画の恐ろしさ。


枠という事で言えば、2010年注目の的となったのが「アニメノチカラ」【01】でしょう。アニメオリジナル作品3作によって構成されたこの枠は、独特な世界観の中での日常崩壊後のつかの間の日常と、その再崩壊の危機を描いた『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』。特殊能力を駆使する諜報機関員を歴史ifストーリーで描く『閃光のナイトレイド』。1999年の松代を舞台に、学園、オカルトやSF、タイムリープと歴史改変、さらには魔法少女(?)まで登場し、学研ムーが監修で協力した『世紀末オカルト学院』。後を引き継ぐ形で放送された『おとめ妖怪ざくろ』と良作ぞろい。「アニメノチカラ」と銘打ち枠を強く印象付けたことで、最初に持った印象が良くも悪くも他作品に影響を与えるなど作品ごとの連帯感は強い感があります。


枠としてのブランドも既に認知され、春クールからは1時間に拡大された「ノイタミナ」。客層問わず「アニメーション」の面白さを感じさせてくれる作品が揃いました。局主導で年間を通して構成をプランニング出来るのも強みでしょう。エッジの立った作品を並べ、不朽の名作『青い花』を生み出したものの、あまり注目はされなかった「NOISE」が発展的に吸収されたのが、後半枠になるでしょうか。オノ・ナツメ志村貴子の作品を再びアニメ化した(する)のは、編集長の意地のようで面白い。


声優に注目してみると、花澤香菜【04】、福山潤【15】、豊崎愛生【17】、斎藤千和【22】など勝手にコンボが決まっている枠も登場。【21】は再放送を含むとは言え、生天目仁美花澤香菜早見沙織がトリプルハットトリックを決めています。


【05】は『聖痕のクェイサー』『学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD』とおっぱいに異常な執着を見せる作品を揃えていただけに、足並みを乱した『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の責任は大きい。が、男主人公が、筋の通っていないことを勢いで押し切り納得させ、ヒロインたちを篭絡していくペテン師っぽいという点において、謎の連帯感を見せます。
【11】【12】の木曜TBS枠は、全て高校生が主人公。
【14】からは紳士感と、イカ娘よりイカ臭いにおいが漂うが、演出面で光る作品が揃う。
【15】は女性もターゲットに見据えたものの、狙い撃ちの『咎狗の血』で失速したのが痛い。
【16】はタイトルが全て『○○の△△』になっており、タイトルはジブリ級。


やはり「枠」という総合力で考えると、やはりプランニングされている「ノイタミナ」「アニメノチカラ(+α)」「木曜TBS」「日5」が強いという何とも普通の結果に……。

流れで振り返る、2010年TVアニメ

ここでは局の垣根を越えて、連続した時間帯で放送された作品はひとつの「ライン」として扱い、2010年TVアニメを振り返ります。

  • エントリー条件
    • 連続した異なる時間で3本以上の作品が放送され、内2本は新作であること
    • 15分までの空白なら連続と判定
    • かぶりが15分以下なら別の時間帯と判定

01 火曜 君に届け』 → 『ダンパイア』 → 『クェイサー』
02 木曜 『のだめ』 → 『キディガ』 → 『ひだまり』 → 『おおかみかくし』 → 『キルミン+』 → 『おまもりひまり
03 金曜 『キディガ』 → 『超電磁砲』 → 『デュラ』 → 『おお振り(再)/キディガ』
04 土曜 テガミバチ』 → 『まりほり(再)』 → 『おまもりひまり』 → 『超電磁砲

05 月曜 一騎当千XX』 → 『裏僕』 → 『ナイトレイド/TRIGUN(再)/クェイサー』
06 火曜 『RAINBOW』 → 『けいおん!!/一騎当千』 → 『クェイサー』 → 『薄桜鬼』
07 木曜 『四畳半』 → 『さらい屋』 → 『おお振り・夏/B型H系』 → 『メイド様/真・恋姫2』 → 『テガミバチ(再)』
08 金曜 『うしろの大魔王/真・恋姫2』 → 『デュラ』 → 『AB!』
09 日曜 WORKING!!』 → 『セキレイ(再)』 → 『ROD(再)』 → 『B型H系』 → 『薄桜鬼』 → 『荒川/一騎当千XX/裏僕』 → 『ケロロ

10 月曜 オオカミさん』 → 『裏僕』 → 『オカルト学院/生徒会役員共/あそびにいくヨ!』 → 『セキレイPE』
11 火曜 『RAINBOW』 → 『けいおん!!/オオカミさん』 → 『HOTD』 → 『HOTD』
12 木曜 屍鬼』 → 『アマガミ』 → 『メイド様/ストパン2』 → 『伝勇伝』
13 土曜 生徒会役員共』 → 『ストパン2』 → 『カンパネラ』
14 日曜 『デュラ(再)』 → 『セキレイPE』 → 『みつどもえ
15 日曜 生徒会役員共』→ 『オオカミさん/裏僕』 → 『ケロロ

16 月曜 『百花繚乱』 → 『えむえむっ!』 → 『ざくろ/薄桜鬼2/俺妹』→ 『ミルキィ』 → 『イカ娘』
17 火曜 君に届け(再)』 → 『君に届け(再)/百花繚乱』 → 『俺妹』 → 『もっとToLoveる』 → 『パンスト』 → 『そらおとf』
18 水曜 えむえむっ!』→ 『そらおとf』 → 『神知る/ミルキィ』
19 木曜 海月姫』 → 『屍鬼』 → 『アマガミ』 → 『それ町/ヨスガ/パンスト』 → 『伝勇伝』
20 金曜 『そらおとf』 → 『FA/禁書目録2』 → 『咎狗の血
21 土曜 テガミバチR』 → 『薄桜鬼2』 → 『パンスト』 → 『禁書目録2』
22 日曜 『薄桜鬼2』 → 『荒川2/百花繚乱/えむえむっ!』 → 『ケロロ

時間が完全にかぶっていたり、15分かぶっていたりするので、このラインをライブで視聴することはできません。
編成のプロが考えて作っているでしょうから、各局ごとラインを分ければカオス感も薄れるかもしれませんが、何の因果か同じ曜日の似たような時間に放送してしまったが運の尽き、各番組には協力して優勝を目指してもらいます。


キー局に決まった枠が用意されている火曜、木曜は全クールでエントリー。
【01】時間帯が深くなるにつれ一枚ずつ上着を脱いでいくようなラインが事故的に発生。
【03】『超電磁砲』『デュラ』『おおふり(再)』と充実のラインナップも、まさかの『キディガ』でサンドイッチ。オセロならこのラインは全て『キディガ』に。
【06】少年院を見守った後に、お茶会をしている高校生/テクニカルな服の破りあいをしている高校生を同時に経て、おっぱい→乙女とテンションの差が激しいライン。
【07】かぶっている時間帯でどちらを選択するかでラインの印象も変わるだろうが、いずれにせよ良作揃い。
【08】『うしろの大魔王』『AB!』と謎の神様ライン。面白いラインだがMPを削り取られるような印象。
【11】ライブで見ると、『HOTD』の後半を2回見られるというテクニカルなラインを形成。
【12】良作揃いも、オンエアタイムがすべてちょっとずつ食い合って損をした、サッカーオランダ代表チームみたいなライン。
【17】このご時世に、MX純正で『百花繚乱』『もっとToLoveる』『パンスト』『そらおとf』という2時間のラインが出来たのは素晴らしい。
【18】狂ってる人の博覧会ライン
【19】そうそうたる顔ぶれも互いに食い合う勿体無いライン。「責任者はどこか。」
【20】「ちょwww」のテンションで終始ツッコミを入れながら見たい作品。


ラインで言えば、春秋:木曜【07】【19】が強いだろうか。春秋:金曜【08】【20】は見る側の度量が試されるハイテンションライン。月曜もなかなか面白いラインを形成。
総合力では、やはり木曜日が強いです。

曜日で振り返る、2010年TVアニメ

曜日でひとつのグループとし、優良曜日を決定。

  • ルール
    • 再放送は含まない
    • U局では重複する作品も出てくるが、楽しそうなので気にしない
    • 継続2クールものは1作品とする、

<本数>

19 17 8 21 14 17 21

水曜が少ないのは体感的に分かっていたことだけど、差があまりはっきりしないのでルールを変更し、U局をMXに限定。
<本数(MX限定)>

8 14 4 19 10 2 11

tvkは土曜、テレ玉は月曜・日曜にまとまった枠を設けているためその分が減りました。
水曜が少なく、木曜が多いのは印象通りという感じ。TBS金曜25:55〜の枠も、主管局のMBSでは木曜に放送されていることを考えれば、木曜日がもっともアニメの放送される本数が多い日といって差し支えないでしょう。
本数の少ない水曜に放送すれば話題を独占できるかと言えば、そうでもないというのが面白いところ。
放送数が多い曜日の方が、他局に負けじと互いに切磋琢磨し、良作品を生み出すことになっている模様。視聴者にしてみても、同じ時間帯に放送されている作品のどちらを見るか、どれを録画するかの「選択」をすることになるので、「これしかやってないから見る」と「数ある中からこれを見る」なら後者の方が思い入れが強くなる可能性はあります。この「選択」をする際には、あらかじめ作品に順位付けをする必要があるので、作品そのものと「視聴者の期待度」が比較的近くなり結果的に「満足度」も高まる相乗効果もあるかもしれません。

時間帯で振り返る、2010年TVアニメ

放送された作品は25:30〜が最も多いが、MXの23:00〜は『WORKING!!』『迷い猫』『ぬら孫』『ミルキィホームズ』を揃えるなど気を吐いています。
遅めの時間帯である26:30〜には、『クェイサー』『バカテス』『おまもりひまり』『キディガ』『うしろの大魔王』『あそびにいくヨ!』『パンスト』『禁書目録2』と深夜のテンションで見たい作品が並びます。
曜日と同様、競合相手のいる時間帯はブーストがかかる可能性があるでしょう。

クールで振り返る、2010年TVアニメ

同じクールに放送されたことで、話題作の影に隠れてしまった作品や、時間の都合がつかずスルーされた作品、資金の工面がつかず購入を控えた作品など同じクールに放送されることは、一種の運命共同体のような関係を持ちます。「○クールは豊作/不作」のように言われることもあるのだから尚更でしょう。
同じ枠で放送された作品で勝負させ集計することで、2010年はどのクールが一番アツかったかを振り返ります。

  • ルール
    • 勝負するのは同じ枠内で放送された作品
    • 枠エントリー条件は、新作が2本以上(比較させるため)放送されたこと
    • 2クールものは、よりアツかった方のクールが取る
    • 集計の都合上U局はMXを代表とする
3 君に届け』『超電磁砲』『テガミバチ
5 『クェイサー』『けいおん!!』『迷い猫』『四畳半』『おお振り・夏』
4 生徒会役員共』『HOTD』『メイド様』『黒執事2』
9 『タクト』『俺妹』『荒川2』『ざくろ』『百花繚乱』『えむえむっ!』『屍鬼』『伝勇伝』『ヨスガノソラ

秋季クールの圧勝という結果に。

番組表で決める、2010年TVアニメ

これまで5つの部門分けをして2010年TVアニメを振り返りました。
ここでは、これらで得られた情報をもとに番組表に愛されたアニメを探し出しましょう。


これまでのまとめ

部門 特徴
製作側でプランニングされてると強い
流れ 良作の月曜、紳士の火曜、安定の木曜、混沌の金曜
曜日 本数が多いほうが吉。木>火・金・日>月>水・土
時間 競合相手がいる方が強くなる可能性。金曜深夜は視聴者のテンションもおかしくなる
クール 秋>春・夏>冬

これらをもとに「番組表に愛されている作品」を選出。

  • 評定基準
      • ◎-2pt:年間通して枠を維持(3本以上の新作)
      • ○-1pt:2本以上の新作を放送
      • △-0pt:新作の放送が2本未満
    • 流れ
      • 曖昧なので今回は加味しない
    • 曜日
      • ◎-2pt:木
      • ○-1pt:月・火・金・日
      • △-0pt:水・土
    • 時間
      • ◎-2pt:同時間に3本以上放送
      • ○-1pt:同2本以上
      • △-0pt:単独
    • クール
      • ◎-2pt:秋
      • ○-1pt:春・夏
      • △-0pt:冬
    • U局放送作品について
      • 曜日、枠は3局の中で最速で放送された局にてエントリー。
作品名 曜日 時間 クール pt
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 4
聖痕のクェイサー 4
ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド 4
君に届け 3
バカとテストと召喚獣 0
おまもりひまり 0
のだめカンタービレ フィナーレ 5
キディ・ガーランド 3
ひだまりスケッチ×☆☆☆ 4
おおかみかくし 5
とある科学の超電磁砲 2
テガミバチ 0
はなまる幼稚園 4
デュラララ!! 4
閃光のナイトレイド 5
裏切りは僕の名前を知っている 6
一騎当千 XTREME XECUTOR』 6
『RAINBOW-二舎六房の七人-』 4
けいおん!! 4
迷い猫オーバーラン!』 4
『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』 4
四畳半神話大系 5
さらい屋五葉 7
おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 7
B型H系 5
真・恋姫†無双 〜乙女大乱〜 7
『会長はメイド様』 7
いちばんうしろの大魔王 5
WORKING!! 2
荒川アンダー ザ ブリッジ 6
Angel Beats! 2
世紀末オカルト学院 6
生徒会役員共 3
あそびにいくヨ! 3
オオカミさんと七人の仲間たち 4
セキレイ〜Pure Engagement〜 4
ぬらりひょんの孫 4
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 6
ストライクウィッチーズ2 3
黒執事2』 4
祝福のカンパネラ 5
みつどもえ 2
屍鬼 7
『伝説の勇者の伝説』 5
アマガミSS 7
おとめ妖怪ざくろ 7
侵略!イカ娘 3
薄桜鬼 碧血録 4
えむえむっ! 7
百花繚乱 SAMURAI GIRLS 7
海月姫 7
それでも町は廻っている 8
ヨスガノソラ 8
『Panty & Stocking with Garterbelt』 4
そらのおとしものフォルテ』 3
とある魔術の禁書目録2』 6
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 4
神のみぞ知るセカイ 3
探偵オペラ ミルキィホームズ 4
もっとTo LOVEる -とらぶる- 6
FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 4
咎狗の血 5
テガミバチ REVERSE 2
荒川アンダー ザ ブリッジ×2』 7
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 3
戦国BASARA弐』 4
STAR DRIVER 輝きのタクト 5


上の表で獲得ポイントが多いにもかかわらず面白くない、獲得ポイントは少ないけど面白い作品というのがそれぞれ人によって出てくるはずです。その差が、作品自体の持つ力ということになるでしょう。
このポイントが高いということは、競合する番組が多いということです。激戦区にありながら、それでも視聴されるなら、その作品は相対的に良作だろうと予想されるはずです。結果を見てみましょう。

やはり、フジ・TBS・テレ東・MX(秋はテレ玉も)が枠を用意する木曜日は数が多くなりました。継いで、25:30〜からテレ東・tvkテレ玉の三局で競合する日曜日。月曜日には「アニメノチカラ」枠が新設(実質復活?)されたことでプチ激戦区の様相を見せ始め、MXの『TRIGUN(再)』が終わった夏・秋から、その時間帯の作品が多めにポイントを獲得しはじめた模様です。金曜日では、テレ東が秋から枠を新設した関係でMXの禁書が棚ぼたでランクインとなりました。
この結果を簡単にまとめるなら、木曜25〜26:30頃、日曜25:30〜、月曜25:30〜、火曜26:00〜に放送される作品が番組表に愛される傾向があるということでしょうか。

おまけ

参考までに、上記オンエア枠で2009年の同時期に何が放送されていたかを調べてみました。

なんと言うか、非常に形容しがたいラインナップになりました……。恐らく、2009年の番組表でやれば違った結果も見えてくるでしょう。
という訳で、番組表の番付は当該クールにおいてのみ有効ということを理解した上で、上記の時間帯で放送される2011年冬アニメを確認しておきましょう。

という感じです。放送本数がかなり減っているので、来期は番組表の呪縛はあまり生まれないような気もします。

おわりに

以上、2010年TVアニメを番組表で振り返ってみました。みなさんの好きな作品は番組表にどんな影響を受けていたでしょうか。


ちなみに私の好きな作品は『戦う司書 The Book of Bantorra』です。
お後がよろしいようで。